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国を擬人化した漫画「バンバンのくだらない話」、ベトナムで人気に

主人公バンバンの生活を巡る、国を擬人化した漫画

主人公バンバンの生活を巡る、国を擬人化した漫画

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 ホーチミンで7月、「Chuyen tao lao cua Vang Vang(意訳=バンバンのくだらない話)」が出版され話題を集めている。

女性漫画家のファンキム・タンさん

 同書は 主人公バンバンの生活を巡る、国を擬人化したショートコミック集。バンバン(ベトナム)は子どもっぽくだまされやすい、他人の影響を受けやすく流されやすいという特徴を持っている人物として描かれている。そのほか、リバティ(アメリカ)、パンダ(中国)、ロボット(日本)、ミサ(ロシア)、サンサン(フィリピン)、EU(欧州連合)などの人物も登場する。

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 近年起きているフェイスブックの「いいね」ボタンの悪用や、若者の言葉、韓流(はんりゅう)ブームなどの社会問題から、欧州ソブリン危機、シリア問題についての国際会議、シナ海の問題の国際的な問題までを幅広く材料にし、各人物の特徴、かわいさを描き、子どもから大人までが楽しめる漫画となっている。

 漫画家はホーチミン市で生まれた女性のファンキム・タンさん(Phan Kim Thanh、25歳)。2005年、いとこと漫画を描くグループ「Luc Lam XU」を立ち上げ、漫画家を志す若者コミュニティーで有名になった。その後、いとこは留学し、タンさんは一人で創作活動を続けている。「今回の作品は私の視点から見るベトナムの現代社会と各国との関係の物語」とタンさんは述べている。

 同書の発売日となった12日は初版の3000冊が完売し、今週末に再版される。今年の夏のベストセラーとも予想されている。

 ベトナムでは、漫画は子ども向きの読み物であると思う人が多く、また、日本の漫画の方が人気があるため、漫画を描いて生計を立てられる人は非常に少ない。タンさんの今回の成功は今後ベトナムの漫画の発展や、漫画家を志す若者に夢と希望を与えることになりそうだ。

 価格は、ソフトカバー=5万9,000ドン(約280円)、キーホルダー付きのハードカバー=8万5,000ドン(約400円)。