タイ・ビバレッジ、ベトナム・サイゴンビールの株式買収を打診

サベコ社の「Bia 333(ビアババ)」

サベコ社の「Bia 333(ビアババ)」

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 タイのアルコール飲料メーカー大手「Thai Beverage(タイ・ビバレッジ)」がこのほど、サイゴンビール・アルコール飲料総公社(サベコ、SABECO)の49%の株式を買収し、株主になることをベトナム政府に提案した。

B's mart(ビーズマート)(関連画像)

 サベコ社の主力商品は「Bia 333(ビアババ)」や「Bia Sai Gon(サイゴンビア)」、東南アジアで最もビールを大量に消費するベトナムにおいてビール市場の46%のシェアを占めている。今年上半期売り上げは昨年同期比6%増で6億ドルに上った。 タイ・ビバレッジ社は買収額を20億ドルと提示しているが、地元報道によると、サベコ社の会長は、89%のサベコ社株式を所有しているベトナム産業貿易省の最終判断を待つと回答する一方、サベコ社のブランド力は20億ドル以上の価値があるとしており、両者の価格差はいまだ大きな開きがあるという。

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 タイ・ビバレッジのCharoen Sirivadhanabhakdi(チャルーン・シリワタナパクディ)社長は、タイの大手商社バーリユッカー(BJC)の取締役会長でもあり、1944年生まれのタイ華僑。フォーブスの世界長者番付によると、今年6月の時点で総資産は113億ドル、タイ富豪ランキング3位。同8月にはベトナムの独系卸売り型スーパー「メトロ」もは6億5,500万ユーロ(約8億7,900万ドル)で買収している。2013年にはファミリーマートの現地パートナーも買収し、体制を一新して当時の各ファミリーマートストアの名称を「B's mart(ビーズマート)」に変更している。

 近年ベトナムに進出するタイ企業は年々増加傾向にある。スーパーやコンビニなどの小売市場での進出が進むにつれ、今後、タイ製商品が多く出回ることが見込まれる。

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